平成十九年 石橋

平成十九年 出陣

石橋

しゃっきょう

 文殊菩薩(もんじゅぼさつ)の住む清涼山。
露の落ちる音さえ響く深山幽玄。この山にかかる石の橋。橋の向こうは、文殊浄土。

 橋を渡ろうとした寂昭法師(じゃくしょうほうし)を童子が呼び止め「この橋は幅も狭く、苔むして滑りやすく、しかも下は千丈の谷。とても人間が渡れるものではない。しばらくお待ちなさい。」と告げて姿を消した。やがて、文殊菩薩に仕える獅子が出現し、咲き匂う紅白の牡丹に戯れ、天下泰平、千秋万歳を祝って舞い納める。
 万物静まりかえった深山に、踊り出た獅子の舞
 有名な能の一場面である。

解説 竹浪 比呂央

○○賞 受賞

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