【明日は弊社お休みです。ですから、雑談です。】
こんにちは。 本日の雑談テーマは『そりゃないよ』です。 昨年、私はいつものように自転車で気分良く通勤しておりました。 通勤途中に1キロ程度の橋があります。 その橋の坂を登ろうと立ちコギに切り替え、心の中で「オラァ?」と掛け声を出して登り始めた時、 橋の頂上付近から、自転車に乗り、奇声を上げながら次々と通行人の肩や手、 バックなどに自転車ごとぶつかっている女性を発見しました。 ぶつけられた通行人は、唖然とする人、怒って暴言を吐く人など様々でした。 一瞬、故意に自転車で加速をつけて、通行人にぶつかっている危ない方なのか? と思って見ていたら、「ちょっと、助けて!」と叫んでいるのが、カンの鈍い私にもわかりました。 ブレーキが壊れたか効きが悪いようで、通行人にぶつかりながらも、 歩道から車道に出ずに橋の坂道をナカナカのスピードで下りてきていました。(多分20キロぐらいでしょうか?) このまま停まれずに橋を下りきると、そこは一方通行の車道があり、歩道までは距離があります。 よほどの運を持ち合わせていないかぎり、車と衝突するのは、目に見えています。 私は、自転車のペダルから足を下ろし、意を決して、その暴走自転車を停めることにしました。 自分よりも明らかに年上の女性に対して「停めてやるから、避けないで真っ直ぐ、俺にコイ!」 と大声かつ命令口調で言い放ち、女性も私の声に反応していました。(余裕&猶予がなかったですからね。) サッカーのゴールキーパーがPK前に、よくやるしぐさのように、両手を大きく広げ、右足を前に出し、 左足で踏ん張る体勢を取りましたが、しっくりこず、足の前後を交換し、前傾姿勢で待ち構えていました。 私は、自転車のハンドル部分を両手で掴み、肘を真っ直ぐに伸ばしたまま、踏ん張ろうと思いましたが、 自転車の勢いが想像以上に強く、肘が曲り、胸で受け止めるような形になりました。 自転車が停まり、私はベルの部分が左胸に当たり、少し痛いぐらいでしたが、 女性は止めた時の衝撃で、膝を激しくアスファルトに打ち付け、私にお礼も言えずに痛みで顔を歪めていました。 「大丈夫ですか?膝以外に痛いところはありませんか?」女性は首を立てに振るばかりで、声を発しません。 暫くすると、橋の上からその女性にぶつけられた通行人の方々が下りてきましたが、 「大丈夫?」と声を掛けるわけでもなく、冷たい視線を送り何事も無かったかのように、橋を下りていきました。 そのうちに、事の顛末を知らない人達が橋の下からも、上からも次々に私達二人の横を通行し、 私に冷ややかな目をして行くのです。(何、女子を泣かしとんじゃぁ!!って感じでした。) そうです、私が暴走自転車を停めてあげたのに、女性に怪我させた人みたいな目で見られたのです。 しかも、1人のおばさんが「かわいそうね。」と女性に向かって言いながら、横を通って行きました。 「ええ???うそ?、ありえん」と思っていましたが、一人一人に事の顛末を伝えることも出来ず、 ただ立ちすくみ、会社に遅刻しました。(優しい上司に事の顛末を話すと笑われました。) 今度上記のような事が起こったら、助けてたらスグにその場を去るスーパーマンみたいにします。 (でも、痛がっている人をほっとけないですよね。)