【本日の10時セリ!!(ガザミ)】
おはようございます。
本日は、甲殻類十脚目ワタリガニ科ガザミ属のガザミをご紹介します。
一般にワタリガニと呼ばれているのがこのカザミです。
なぜワタリ(渡り)ガニと呼ばれているのかといいますと、他の蟹とはちがい4番目の足がひれ状になっていて、
これをオールのように動かすことにより・・・泳ぎます。もちろんカニらしく横泳ぎです。
泳いで海を移動することからワタリガニと呼ばれるようになったそうです。
冬は水深20mのところで越冬していますが、夏になると水深5mぐらいまで上がってきて産卵を行います。
そのため海水浴中に泳いでいるカニを見かけた方はこのガザミだと思ってください。
ちなみに英語ではガザミのことを「swimming crab (泳ぐカニ)」と呼ばれています。
写真のように、あふれんばかりに卵を抱いています。
卵を持つメスのガザミは商品価値が高いのですが、青森ではあまり評価されていません。
このガザミの寿命は約2年ほどだと言われ、2回目の産卵後に役目を終えるそうです。
身の味は、筋肉の成分やアミノ酸組成がクルマエビと似ていることもあり、大変良いのですが、
食べられる部分が少ないため、ダシを取るために使われることが多いです。
ボイルしたモノは、他のカニ類と比較すると殻が固いですが、大変美味ですからお試し下さい。