【本日は、ナカナカ見られないモノです。(太鼓)】
おはようございます。
本日は、ねぶた祭りで使用している太鼓の内側をお見せ致します。
昨日、青森マルハ侫武多会で所有している太鼓の解体作業(オーバーホールですね。)を行いました。
写真の太鼓は3尺太鼓(太鼓の皮が直径90センチ)と言いまして、
青森のねぶた祭りで使用している定番のサイズです。
団体によっては、このサイズよりも大きいモノを使用しているところもあります。
和太鼓との違いは、写真を見て頂けると歴然ですが、皮を留める鋲がありません。
代わりに紐で締めて音を調節する訳です。
太鼓の皮は、馬もしくは牛を使用しています。昔は圧倒的に馬の皮が使用されてきましたが、
現在では長持ちする牛の皮が支持されているそうです。
ちなみに私達の会はすべて馬の皮を使用しています。
時代に逆行しているようですが、やはり馬皮の方が叩いた後の鳴りが違います。(ですが、寿命が短いです。)
紐を抜いて、皮の部分と桶2つに分けます。
皮は、写真のようにぶら下げて置くと伸びきってしまった部分も完全ではありませんが、戻ります。
右の写真は、桶の中です。桶の中には無数の削りが施されています。
ノミを使って内側の木を薄く15センチほど、削り取るのではなく、削り取るギリギリでノミを抜いてあります。
この削りが無いと、音がキレイに反響しないそうです。(音を響かせるための匠の技ですね。)
いかがでしょうか?太鼓の内側を見たことがある方はナカナカいないと思うのですが・・・。
桶内側のアップです。↓