【今年のねぶた、『京 市野原 鬼同丸と綱』のいわれです。】

こんにちは。

本日は、平成25年マルハニチロ侫武多会の“いわれ”(解説文)を掲載いたします。

「京 市野原 鬼同丸と綱 (きょう いちのはらの きどうまるとつな)」

 平安の昔、名将 源頼光(みなもとのらいこう)は、四天王と数人の家来を従え鞍馬詣に出かけ、

その帰り道、京都の北 市原野(いちはらの)に差しかかった。

 そこには、頼光に恨みをもつ盗賊 鬼同丸(きどうまる)が牛の群れの中に紛れ、大牛の皮を被って

待ち伏せしていたのであった。

 四天王の一人、渡辺綱(わたなべのつな)が動かない牛を不審に思い矢を射るや、牛の腹から

鬼同丸が躍り出て頼光へ襲いかかってきた。

 だが頼光、少しも騒ぐことなく太刀を抜き、一刀の下に鬼同丸を退治した。

 ねぶたは、長剣を振りかざして頼光へ切りかかろうとする鬼同丸と、これを阻止せんと弓をもって

身構える渡辺綱の勇姿である。

                                            解説・竹浪比呂央

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