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令和元年 出陣

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大森彦七と千早姫(おおもりひこしち と ちはやひめ)

 南北朝時代。湊川の戦いで南朝側の名将 楠木正成を討ち取った大森彦七は、その後、自分の領地である四国 伊予(現在の愛媛県)に戻っていた。
 ある日、彦七は自らが能を舞うため、仲間の侍らと共に寺の能舞台へ向うが、その道中、舞台鑑賞を望む娘と出会い同行を許す。
 だが、この娘の正体は楠木家の宝剣『菊水』を取り戻し、父の仇を討つため近づいてきた正成の娘、千早姫であった。
 増水した川にさしかかり、彦七は娘を背負って渡るが、途中で背後から鬼女の面を被り恐ろしい鬼へと姿を変えた千早姫が襲いかかって来た。
 争いの中で正体を見破った彦七は、千早姫から誤解を受けている事を知り、真実を語る。
 楠木の本陣に攻め入ると、既に正成は切腹直前であったが、武士の礼を尽くして最期を見届け感謝された事、そこに残された刀を宝剣と知らず携(たずさ)えていた事を明かしたのである。
 全てを理解し、涙を流して彦七のもとを去る千早姫。その腕には宝剣『菊水』がしっかりと抱かれていた。

 「新 歌舞伎十八番 大森彦七」の一場面である。

 父を想う娘。娘の気持ちに応えた武将。
 現代に薄れつつある「思いやる心」を見つめ直し、新時代『令和』に大いなる和の心を重んずる『大和の国 日本』を再確認したい。

解説 手塚茂樹

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